PAN’S LABYRINTH



パンズ・ラビリンス見て参りました。

1944年フランコ政権下のスペイン、ファシズムがお盛んだよーという時代。

で、平たく云うと、少女(オフェリア)が散々な目に遭うお話。


なんか凄かった。

何が凄いって「これPG-12で大丈夫か?」と疑問甚だしい人体損壊具合。

痛いよ痛いよ。

血がドゥアーって。口がグイーって。傷口をお裁縫とか。

ダークファンタジーってのが謳い文句だけどマァ救われない。

ファンタジーはオフェリアの頭ン中にしかないね、この描かれ方は。

オフェリアがチラチラと妙にエロ目線で描かれてるように見えて、しかも出てくるのがパンだからエロい意味でもオフェリアはヒドイ目に遭うんじゃないかしら「オフェリア逃げてー」と思ってたらそういうのはなかった。

だからといって救われた感はないけど。

それからペイルマンという、顔に目がなくて手の平に目が付いてるクリーチャーが出てくるんだけど、見た感じがまんま“妖怪・手の目”で「助けて!鬼太郎」な気分になった。

こんな書き方してるとそうでもないように感じるかもですが、面白い映画だったと心から思いました。

ので、痛い描写が苦手とか戦時下のお話(軍服着た野郎だの銃火器だの)が苦手とかじゃなければ見たら良いと思うよ。

これは映畫館で観た方が良い映画。


あと細かい事なんですが。

オフェリアの義父・ビダル大尉がルガー持ってるのが気になった。

ルガーって、ゲーリングがオサレカスタマイズしてナチ齧ったラーにお馴染みの自動拳銃のアレですよ。

スペインのカピタン殿がルガー持ってるなんて話聞いた事ねーぞ、と思いながら見てたのだけれど、同行のあゆむんもルガーだって言ってたから多分アレはルガーだった。