ライラの冒険 黄金の羅針盤



原作付きのファンタジー映画で3部作の1作目。

原作読んでれば勝手に脳内補完出来るのだろうけどねぇ、DVDで補完されて出るのかな、という毎度お馴染みなアレで。

しかも原作読者にはブーブー云われてるところなんかも毎度お馴染みな流れで。

ネタバレあるので一応隠しておきます。


追記:熊の名前間違えてるよツッコミ頂いた(ありがとうございます)ので訂正しましたよー。


人間と魂を共有する「ダイモン」というのがあるのだが、こいつか人間と痛みを共有するという設定。

ダイモンが首絞められると人間もキューっとなるという描写が何度かあった。

にも拘らず、二コールキッドマンが自分のダイモンをぶっ叩いてるシーンには吹いた。

たぶんあれは笑うところだ。うん。

あと、人間が死ぬとダイモンもパァッっと消えるのが戦闘シーンで判る。

お陰でライラが戦闘シーンで人を撲殺してるのが判ります。

少女が大の大人、しかも兵士を撲殺って!素敵!

しかし、映画がどうってんじゃなくて原作からそうなんだろうけど、戦闘にダイモン連れてくって無防備だよなぁ。

人間殴るより小動物殴った方が絶対ダメージ大きいじゃん。


あとはまぁ、熊ですよ。熊。鎧熊。

正直、この映画の感想は「熊がキュート」これだけで終わって良い気がしないでもない。

鎧熊はその辺の動物と違って人間と同じ言葉を有する知的生物となっております。

で、ライラの仲間となる鎧熊、イオレク・バーニソン。

何か知らんがライラにフルネームで呼ばれ続けるイオレク・バーニソン。

立ってバケツ酒なイオレク・バーニソン。

鎧熊なのに「鎧を着てない方が早く走れる」とか言って鎧を脱いじゃうイオレク・バーニソン。

美少女を背中に乗せて爆走するイオレク・バーニソン。

気球の最後尾部分に乗るイオレク・バーニソン。

僭王より鎧が粗末に見えて仕方ないイオレク・バーニソン。

足を怪我した直後*1にも美少女を乗せて爆走するイオレク・バーニソン。

あ、熊は器用らしいよ。

あの手でどうやって器用な仕事をするのか見てみたい。


それから何だろうな。

んー、他民族に差別的描写なんての気にしてたらエゲレスファンタジーなんざ観れ(読め)ないよね、とか。

何だか散々な事しか書いてないですが、私この映画(というか話)結構好きですよ。

ダイモンみたいなギミックにはわくわくする性質なので。

あと狡賢い美少女ってのはこの世で最高位に属する高等な生物だと思ってるので。

(美)少女の勇気で気概を取り戻す落ちぶれたオッサンっていうのも良い。

ああそうそう、結構なオッサン祭な映画なのでオッサン好きの封印球を装備してる人は観れば良いと思うよ。


*1:原作では実は怪我した振りをしてただけで実際怪我してなかったらしい。が、映画にそんな描写はなかった。