前巷説百物語



読了。

巷説シリーズ、又市が百介に出会う10年前の話です。

当然百介は出て来ません。

ネタバレを含みますのであしからず。



えー。何でしょうか、愛しさと切なさとケツの青さと。

又市もまだ駆け出しで自分の仕切りに不満タラタラで、不殺を通したがります。

まぁその青さを買われたのですが。


旧鼠ではいつになく人がバンバン死にました。

結局又市が百介を手放しちゃう行動原理はここから発生してる、ってのが判ります。

仄かに両思いぽい おちか という人、この人、又市は距離を取っておいたに関らず惨死。

完全なる巻き添え。

百介をそういう形で巻き添えにして死なせたくなかったから手放した、と。

判るけど。判るけど!でも!

それは寂しいよ。

・・・って、前〜の感想じゃなくなってますね。


今作、棠庵という人が出てきます。

物識りで温和で変わり者な年寄り。

この人に又市、随分懐いてます。

て、百助もこのタイプですよ。

又市は文系インテリの変わり者に弱い、と。


嗚呼それにしても、・・・巷説シリーズでこういう事云って好いのか判らんが。

前〜の又市は受受しい。




人物相関図が付いてきてたんですけど、これ凄いな。

オマエはCLAMPか!っつー勢いで相関し過ぎ。

どおりで私の貧脳では把握しきれない筈だ。(読んだ端から内容を忘れていくんだよ)

覗き小平次なんて積んだまま読んでない事すら忘れてたからな!

桑原水菜祭が終ったら今度は京極祭でもするかな・・・と思ったけど私的戦国ブームが終わる前に戦国関連本読まねばな。



前巷説百物語 (怪BOOKS)

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