キキララ



昔は、一度での多産(双子とか三つ子とか)は“畜生腹”と言って忌み嫌ったものだったそうだね。

人間のお産は一度に一人を産むもので、それ以上になると畜生(動物っすね)のお産だ、という理屈。

しかもそれが男女の双子の場合、前世で心中した男女が転生したものだと云われ更に忌まわしいものとされたとか。

「あらぁ、ちょっとロマンティック?」と思う向きもあるかもなのだけれどそれは現代の感覚で、畜生腹という言葉が普通に流通していた時代では心中は大罪でロマンも糞もなかった御様子。

男女の双子を産んだ人が義母だか義祖母だかに吐き捨てるように「いやらしい」と言われた、というのを某所で目にしましたので大正〜昭和初期ぐらいまでは流通していた観念なのかな。

でも地方によっては男女の双子は娶わせるしきたりがあったりするらしい。

その辺ではどういう理由でそうする事になったんだろう。

憐れみなのかな。思いを成就させて因業を断ち切るとかそんなとこなのかな。


さて。

同性の双子・・・男の双子でそんな因縁話は、どうかな。とか。

世に云う兄弟801。

あぁでも一卵性だと顔が同じで面白味があんまりないかな。

そういや聖闘士のあれは顔が同じカプがあったっけ。

寡聞にしてよくは存じませんが。