ディファイアンス
ダニエル・クレイグってロシア顔だよね。ロシア語の似合いっぷりが素敵。
とういことでドイツに侵攻されたベラルーシのユダヤ人がナチスから逃げるぜ!森の中を!しかも逃げてるうちに人数がばんばん膨れ上がって大変!それにしても兄弟ってほんっっとうに良いものですね!映画。
冒頭で ture story って出たけどまあこれは携帯小説の「実話を基にした〜」ってのと同じぐらいの ture story だろな。
主人公で逃亡集団のリーダーで4兄弟の長男がダニエル・クレイグなんだが、まあこれが絵に描いたような長男。
行き掛かり上どんどんユダヤの同胞をコミュニティに招きいれてしまう長男と、女子供増えると逃げにくくなるから人増やすのに大反対なマッチョ次男が殴り合いのケンカですよ。
人を背負いたがるあたり長男気質駄々漏れというふうに見えて楽しい。
まあそこで袂を分かって次男はロシア赤軍に入ってしまうんだが。
私が健康な妙齢の男子としてあの中に居たら次男についていってあっけなく死ぬだろうな、とか。ちょっと妄想。
三男も良かった。
チキンっぷりを遺憾なく発揮して銃撃戦で変な方向に逃げて消息不明になったり何かとお兄ちゃん裁定お願いしますだったのが、お兄ちゃんが絶望してカタカタし始めたらコミュニティを鼓舞する成長を見せるんだ。
やれば出来る子!
三男はコミュに途中加入した娘さんと結婚するんだが、雪の舞う中の結婚式が美しいのなんのって。
赤軍でドイツ兵と銃撃戦中の次男と時を同じくしてのシークエンスで、殺伐として血なまぐさい殺し合いの泥色の画面と雪の中を皆で歌い踊る結婚式の白い画面の対比がぐっときた。
ベタベタだぜと思いながらも心の琴線をかき鳴らされずには居られん。
あと四男が地味に最強なんじゃないかと。
途中、いかにもアーリア人な伝令のドイツ兵をしょっ引いてきたりしてあの子年は幾つの設定なの。
まだティーネイジャーじゃないのか?
そういえば、ラストで兄弟のその後にサラッと触れてたけど四男スルーだったのは何故。
原作本も『ディファイアンス ヒトラーと闘った3兄弟』だからもしかして末っ子アーロンって兄弟じゃなかったんだろうか。
でも家に隠されてたしなあ…。
エンドロール最後まで見ないで出て行く人が結構居て、007とタイミングぶつかってなかったらこんなに客入らなかったんだろうなあと思った。なんとなく。
お兄ちゃん属性のある人が観るとお楽しめると思います。