アジョシ

影のある格好良いお兄さんが誘拐された隣家の少女を助けに行くお話。
レオンとかの系譜のアレ。
孤独な少女とはお兄さんとかおじさんの荒んだ心をも動かすものなのです。


ウォンビンカッコイー映画なんだけど、普通に格好良いの。普通なの。
口数は少なくクールで厭人的だけどそこはかとなくちょっと優しい。
元特殊部隊で刃物や銃を持った敵をばったばったと倒す。
あとキムタクっぽい。
格好良いんだけど、「格好良い」っていう「型」を感じる。
有り体に言えば、格好付けやがって!
マンソク兄弟の弟がとても良かった。
どっかで見た顔だけど例の如く名前は知らない。
おねーちゃん侍らせてべろべろ舐めたり、目を剥き出して拷問したり、拷問中に横槍入れられて驚き過ぎてあわわになったり、表情がくるくる変わって楽しげで良い悪役だったよ。
あとベトナムの殺し屋の人がなぁんか良かったね。


戦闘シーンが綺麗だったよ。
ここ1,2年ちょこちょこと韓国の映画を観て来て、暴力的なシーンの肉を殴る肉を裂く人品を卑しめる、というような所業の泥臭さに非常に魅力を感じていたんだけども。
アジョシは、うわぁ痛い痛い痛いぎゃあああぁみたいなのが薄い。
身のこなしは美しくて良いんだけどね。
そういうのだったら別に敢えてここで見なくてもね。
時代が変わりつつあるのかな。判らんけど。